5月開催うどん学校レポート
 
  
 
   

「うどん屋は原価率が低く、利益率高い。儲けの為の最高のビジネスだ。」と思っている方が未だに、大勢いることに驚きました。
もし、これを読んでいる人の中にも、こう考えている方がいれば、それは大きな間違いです。 少し前のうどんブームに流されて、うどん店が急増。
しかし、その時に開店したうどん店の現状はどうでしょう。毎日多くのお客様を迎えて安定した収入を得ているでしょうか?決してそんなことはありません。
この経営講義では、うどん店の難しさ失敗例成功させる為の必要条件
全てを、あらゆる実例を挙げて説明致します。
一方的な講義ではなく、その時、その時の受講生の状況や、考えていること等、
お話を聞きながらの講義です。年間何百店もの店を研究・サポートしてきた当社社長・藤井による麺専門店に特化した内容。
その場で受講生の条件で商圏分析をしたり、採算計画書を作ったりもします。

 

うどんの原料は小麦粉、そして
しかし、小麦粉ひとつをとっても、多くの種類があり、それによって含まれる成分が異ります。何種類かの小麦粉を混ぜる事によって、自分の目指すうどんを作り上げるいきます。日本全国、その地方によって好まれるうどんの硬さは異なる為、ここではどういう麺を作りたいか、その為にはどの様にすればよいかをお教え致します。
については、「どんな水でも同じ・・・」と思っていてはいけません。
うどんには断然、軟水が適しているのです。しかし軟水と言うのは飲み水には適しません。 それが、どうしてうどんには適しているのでしょう。その疑問をあらゆる水を解析したデータを裏づけとして、説明させて頂きます。
また、加水率や、茹で時間もうどんには大きく影響してきます。これらを誤ると、他の工程が全て上手くいっていようと、台無しにしてしまうのです。
そして、。塩とは、単純に海水から取ったもので、どこのものも大差ないと考えている方も多のではないでしょうか。しかし、より天然塩に近い成分の塩を使う事で品質の良いうどんを作り上げるのです。
最後はうどんの質感を大きく左右する。酢を適量加える事で、茹で時間の短縮、出来上がりの透明感つやまでもが変わって来ます。
これらをすべて数値としてデータに残します。
そして、全くうどん作りの経験がない受講生が、機械で生地を伸ばし、カット。
多少、出来上がりに差はあるものの、立派なうどんが出来上がります。
全く経験のない方でも、いとも簡単にうどんを作り上ていきます。
うどん作りというのは、重労働だと思っていた方にしてみれば、本当に衝撃だったようです。
科学が発達した、現代の進化したうどん作りです。

 
   

学校3日目のだしの工程。
だしを取るといっても、さまざまま材料があり、何を使えばいいのか、また火加減をどうすれば良いのかなど、受講生の疑問は様々です。
ここでも製麺同様、各地で好まれる味・風味を大切にし講師の指導の下、受講生がそれぞれの配合で、色々な白だしを作りあげていきます。
全て味見をして、「白だしでこんなにも味が違うものなのか・・・」といった驚きの声が・・・。 使った材料の種類で、甘味や酸味の強弱が全く違うものになります。そして、その白だしから、かけだし、つけだしを作ることで更にそれぞれの好む味へと近づけていきます。
もちろん、かえしも作成。かえしにはここでしかお教えしていない隠し味があります。 この隠し調味料を加えたかえしは、とてもまろやかな味わいがあり、甘味もやさしいとの感想がありました。
ここでも、塩分と糖分のチェックをし、数値で記録します。自店に帰っても同じものが作られる為にはとても大切なのです。
それぞれのだしをお互いが試飲し、感想を言い合い、自分の作っただしではなくとも、美味しいと感じただしのデータを教え合い、より多くの情報を共有することができます。
3日目ともなると、受講生同士の会話も弾み、皆さん本当に楽しそうです。
多くの人と コミュニケーションが取りながら、同じ目標を掲げる者同士が共に学び、技術・知識を高めることは本当に貴重な体験になることでしょう。
それぞれが、機械打ち、または手打ちした麺を自分で茹で、いよいよ試食。
昼食を十分にとってあるにも関わらず、自分の打った麺はやはり美味しいのか、たくさんのうどんを試食しています。
出来上がったのうどんもそれぞれに粉の配合を変えているため、コシ、硬さに大きな違いがあります。
受講生の顔がだんだんとうどん職人の顔に見えてきました。

 

4日目は、うどん屋の影の主役、天ぷらについての講習です。
粉については、製粉メーカーから専門家の方をお呼びしてあらゆる説明を聞くことができます。 やはり、天ぷらもうどん同様に適する粉、適さない粉があり、
粉の割合によっても仕上がりを左右します。
そして、卵のどの部分を多く使用するかも出来上がりが全然違ってきます。
天ぷらなどの油物は、健康面では敬遠され勝ちですが、以前聞いた話しだと、天ぷらは、ある意味高級な蒸し料理であるという事。
その意味が、今日の講習を受けて、分かった気がします。揚げる素材に合った衣を使う事で、素材の水分を逃さず衣の食感も変わってくるという事なのですね。
天ぷらには油がつきもの。その油にも注意を払わなくてはいけません。
悪い油は天ぷらの仕上がりを悪くするどころか、食中毒になる恐れもあります。サイドメニューであろうと、丁寧に作り上げる事で専門店に劣らない程の商品にする。 やはり、お客様に食べて頂く以上は、何でも心をこめて作ることが絶対であり、きっとその熱意はお客様に伝わるはずです。

 
   

うどん学校最終日。
受講生が営業する模擬店『まぼろしのうどん店』を開店します。
実際個人で営業するときの段取りで、前日のうちにだしや、生地の準備をします。 こうすることで、本当に店舗を持ったときの問題点や、疑問点を解決することができるのです。
開店の12時までに、気持ちよくお客様を迎えられるよう、準備を進めます。
「いらっしゃいませー!!」の威勢の良い掛け声ともに開店。
今回の模擬店では、比較的落ち着いてお客様を迎える事が出来ました。
しかし開店後、お客様が増えるにつれて、茹でが間に合わなくなり、少々お客様に待って頂くことになる事になってしまいました。
そこをチームワークで何とか乗り切り、無事14時の閉店時間を迎える事が出来ました。そして、お客様が記入してくださったアンケートに目を通すと・・・
美味しかったと喜んで下ったお客様がほとんどでしたが、
麺の太さが、太すぎる、固い、かき揚げのごぼうの揚がりが悪い・・・など、やはり厳しい意見もあるのが現実。実際にお客様に食べて頂かないと気付かないものです。どのような意見もとても、ありがたい意見として受け止めます。
模擬店の後は、今回のうどん学校の集大成でもあるテスト・・・。
受講生にとっては、これが一番緊張する場面かもしれません。
しかし、ご心配なく。 間違っても、講師がしっかりと要点を抑えて説明致します。 間違って初めて分かる事も多いのです。だから、テストだけではなく、5日間の学校を通して、たくさんの失敗をし、それを身に着けて頂きたいのです。
うどんは、深い・・・。1杯のうどんには、作り手の心があります。
それを、たくさんの人に伝えたいと思った5日間でした。

 
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